夜明け前の心臓(仮)

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

心臓カテーテル検査の結果

カテーテル検査の結果の説明を主治医より受けたので、自分の理解の範囲で記録を残しておきます。
この記事は医療の知識に乏しい素人が書いています。
お子様の個別の病状については主治医の先生にご相談ください。

前回のカテーテル検査の結果はこちら。

前回のカテでは先天性横隔膜ヘルニアが判明し、翌日CTを撮影した。

心臓カテーテル検査の結果

両方向性グレン手術を受けた現在の心臓はこんな感じ。

図を見ると分かるとおり、上半身から入る静脈血は心臓に行かずに直接肺に流れ込んでいる。
今回は首と右足の付け根からカテーテルの管を通して検査を行った。

肺血管、肺の機能

太さ

左右の枝ぶりはよいが、中心が細いとのこと。
左心低形成症候群の子はノーウッド手術で形成した大動脈が肺動脈にぶつかるのでくびれが出やすいそうだ。

酸素化の機能


左心房へ、両肺から酸素化した血液が二本ずつ戻る。その酸素の値は96.7%だった。
前回は左肺からの数値が91%と低かった。その原因となっていた先天性横隔膜ヘルニアの根治手術を行い、酸素化の値は改善した。

何故か右下からの数値は79%と低値を示している。側副血管にカテーテルが入ってしまったか、または肺動静脈瘻の可能性があるとのこと。

肺動静脈瘻


肺動静脈瘻はまだ残っているようだが、フォンタン手術の後は肺動静脈瘻が悪化するリスクファクターが減ることになる。

血管の圧力


図の単位はmmHg。
フォンタン手術が可能なレベルの圧力とのこと。

肺体血流比

0.7。前回は0.9ということで改善されているそうだ。
(調べてないのでよくわかってない……)

側副血管

細かいものがいくつかできている。
これらをコイルで詰める治療が必要になるかもしれない。

心機能

ポンプ機能は良好、心拍出量は2.9L/毎分で正常とのこと。
はる君の心臓のポンプ機能は強いようだ。
よかった……。

三尖弁

三尖弁は右心房と右心室の間にある。
単心室の子の場合どうしても多少は弁逆流がでてしまうが、はる君は軽度で済んでいるようだ。

大動脈

ノーウッド手術で作った大動脈は心臓を動かす元になる冠動脈もついている。
大動脈はきれいな形を保っており、冠動脈の血流も良いとのこと。

主治医の説明

シマノ先生(仮名)の見立てだと、開窓フォンタン(穴開きフォンタン)に進めそうだ、とのこと。

問題となりそうなのは、側副血管と肺動脈の変形だ。
側副血管については(既に入っているが)コイルで詰める治療が考えられる。
肺動脈についてはバルーンで広げるか、手術の際にパッチをあてて形成する方法もあるとのこと。

シマノ先生は、左心低形成症候群の子は全例開窓フォンタンでも良いとお考えのようだ。
左心低形成症候群の子は呼吸状態が悪くなると血流が乱れやすく、その時に穴があれば圧を逃すことができる。
また、フォンタン手術後には肝機能に障害が出ることが知られはじめた。開窓のほうが肝臓を守ることになるなら反対する理由はない。

手術の目的はチアノーゼをなくすことではなく、より健康で長生きできるようにすること。
次回の外来までに外科、小児循環器科の先生たちによるカンファレンスで病院としての治療の方針が固まる。


はる君、いよいよだね。
手術が終わればもっと元気な体になれるからね。
がんばろうね。