夜明け前の心臓(仮)

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

横隔膜ヘルニア手術

当日のできごと

6:40 起きる

7時からは水分制限があるので、それまでに飲めればとお茶を用意したが、飲まない。
不機嫌。
それもそうだ、昨日の朝ごはんを食べたっきりで、胃がからっぽだもん。

7:05 浣腸

昨日の夕方も浣腸をしたが、だめ押しの一回。
かなり激しく抵抗するので、わたしも動かないように押さえるのを手伝った。
終わるとすぐに泣き止み「ガンバッタ」と言うので、いっぱいほめた。

8:00 ダイアップ

ほどなくしてお腹の中のものが出た。
その後、鎮静剤ダイアップを入れる。
眠ってしまってもよいとのことだった。
危険なので体は横になったままにしておく。
眠りはしなかったが、しゃっくりをしだした。

8:35 移動

担当の看護師さんが迎えにきた。
はる君はダイアップが効いてきていて、トロンとした表情をしている。
エレベーターに乗り、手術室へ。
朝一番の手術が何組かあり、エレベーターホールは満杯になった。

はる君、と呼びかけると「イタ、カアチャン、イタ」と笑ったので胸が痛くなった。
顔色は良い。

8:45 手術室入室

いよいよ入室。
はる君、バイバイ。がんばって。


12:55 主治医の説明

4時間が経過した。
予定通りならそろそろ……。

そわそわしていたら、主治医の先生が現れた。
この時間までずっと立ちっぱなしで執刀されていたんだろう。
ありがとうございます。

小部屋に案内され、手術の説明を受けた。

  • 横隔膜の一部は完全に欠損していた(ヘルニア嚢は無かった)
  • 大きさは横20mm×縦15mm
  • 小腸と結腸が脱出していた
  • パッチは使わず、直接縫合した
  • 大網(たいもう・エプロンのように垂れ下がっている組織)がフタになっていたので腹部の臓器の脱出が軽く済んだ

穴の大きさは思っていたのより小さく、直接縫合できて良かった。

手術自体は終わったが、まだこの後に処置があるとのことで、ICUからの呼び出しがあるまで再び待つことになった。

13:05 ICUの説明

ICUは一般病棟とはルールが異なる。
その決まりについてレクチャーを受けた。

14:10 ICUへ


はる君は眠っていた。
手術は終わったけど、術後に全身状態が安定するまでは安心できない。
医療ドラマなんかで外科の先生が「手術は成功です」という台詞を言ったりすると、リアリティないな〜と思う。
フォンタン手術のあとにテイクダウン手術(=前の状態に戻すこと)を経験したら、手術直後に成功だなんて言い切れないってわかる。

ICU入室にあたり、輸血や体動制限などの同意書にサインをする。
集中治療室の医師から説明を受けた。
はる君は心臓の循環が人と違う(両方向性グレン手術後)ので、体を巡る酸素の量が少ない。
だから、傷の治りも遅いかもしれないという。
酸素化の値を見てみると、SpO2*1 は83%ほどあった。
おっ、いい感じ!…と思ったら、酸素の流量が2Lなのだった(いつもは0.5L)。

はる君は時折目を開けた。
そのたびに苦しそうに眉をしかめて、また眠った。


☆  ☆  ☆

たくさんの人が、はる君に応援の言葉をくれた。
ありがとうございます。
はる君は本当に強い子で、今回もこのタイミングで判明しなかったら、ひょっとしたらもっと危険な状況になっていたかもしれない。
きっとまたすぐに元気な姿をお見せできるはず。

応援ありがとうございます。

*1:酸素飽和度。血液の中に含まれる酸素の値。健康な人なら100〜99%で、はる君は80%前後