夜明け前の心臓(仮)

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

小児病棟95・アクシデント発生【入院生活100】

MRI検査までようやく一週間を切ったこのタイミングで、はる君の足に異変が起きてしまった。

アクシデント発生

2019/03/29

はる君の足の異常に気がついたのは、30分後にリハビリを控えてオムツを替えようとした時だった。
右膝を立てたまま動こうとせず、ズボンを履かせようとすこし曲げると顔をしかめて泣く。
いつもと違う。
ナースコールを押した。

すぐに看護師さんが来たが、脱臼の可能性もあるとのことで動かさないように指示を受ける。
看護師さんが先生を呼んでくれるそうだ。


わたしがオムツ替えの時にむりやり引っ張って脱臼させてしまったんだろうか……。後悔しながら先生を待った。


レントゲン

ほどなくして先生が来られ、足を引っ張ったり伸ばそうとして……はる君の猛抗議を受けていた。

Dr.「いつ頃から症状が出ましたか?」
たった今、ついさっきです。


たしかに左右の太さに差があるが、見た目では骨の異常は分からないので、レントゲンを撮ることになった。
ポータブルなレントゲンの機械を持ってきてくれて、部屋で撮影できるみたい。


レントゲンの画面をみんな(小児科医、整形外科医、看護師、わたし)で頭を寄せ合って眺めた。

まず脱臼・あからさまな骨折ではなかった。
判断が難しいが、骨にヒビが入っている可能性はあると言われた。
(骨にヒビならもっと痛がりそうな気もする……)

はる君の右の太腿は左にくらべ1.3倍くらいの太さになっていて、何かが起こっていることは間違いなかった。




PIを刺したときの合併症?

PI(末梢静脈挿入式中心静脈カテーテル、脛から心臓の近くまで通している管)は、今回の脳膿瘍のように、長期間点滴が必要となる治療に適している。
手足などの末端から点滴するよりも、安定して効率的に薬剤を体に入れられるからだ。

以前の記事にも書いたように、今回のPI挿入にはかなり時間がかかっている。


ここで思い出したことがあった。
昨晩クラフォラン(抗生剤)を点滴中にはる君が泣いたんだった。
少し刺激のある薬剤らしいけど、いままでは痛がるということはなかった。


PIを入れたときのレントゲンを見せてもらった。
はる君は右だったか左だったか、静脈が蛇行していて、片方はカテーテルが通らないはず。
↑このことは何度か複数の医師に伝えているが、直前にも言っておけばよかった……と後悔した。


過去記事を見ると左足からカテーテルを入れている。
その時の主治医の説明では「右足の静脈からはカテーテルが通らなかった」と言われたのが衝撃的でよく覚えていたのだ。
でも今回のPI、右足に取られている……。



※画像は思い出して描いたイメージです
カテーテル挿入中に、こんな風に、まるでUターンするかのように曲がってしまったらしい。
(血液は蛇行していようがつながってさえいれば通るが、人間の作った管はそうはいかない)

やむなくカテーテルを少し戻して、この状態で留置したそうだ。


挿入に使うガイドワイヤー、カテーテルはごくごく柔らかく、通常は血管を傷付ける可能性は低いそうだ。
でも、先天性心疾患のはる君の血管は普通の人より脆く、曲がりくねっている。
ひょっとしたら、カテーテルがUの字に曲がったときに血管などの組織に傷がついたのかもしれない。
そんなわたしの疑いを裏付けるかのように、はる君の鼠蹊部に謎の内出血も出現していた。


あんなに苦労して入れたPIだけど、抜いて様子を見ることになった。
もし、この痛みと腫れがPIからの漏れなら、時間が経てば吸収されるはずだ。


動かさなければ痛みはないみたい。
また点滴フリーな時間が出来たのでお散歩に。

たのしそうでしょ!


↑写真を撮ってほしい、と言われたので撮った一枚。
痛みがあるようで、また伝い歩きが出来なくなった。
がんばれ、はる君。きっとすぐ治るから。