夜明け前の心臓(仮)

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夜明け前の心臓(仮)

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

妊婦検診・その1

私はいろいろな事をよく忘れるので、記憶が薄れないうちに思い出しておきたい。長男、次男に続いて三人目の出産を迎えるわけだが、今回は高齢出産に加えて妊娠糖尿病と判明したり、逆子になっていて外回転術を受けたりと色々大変だった。文才が無く、うまく文章がまとめられないが、たくさん書けばなんとかなるでしょうか……

 

2016/02/13

私が通っていたのは次男を出産した産院で、我が家から近くて便利な場所にあった。まだ産休に入る週数ではないので、仕事が休みの土曜日に検診の予約をいれていたのだ。駅近・4階建て・近年建て直したキレイな産院で、親子3代にわたって地域で産婦人科を営んでおられる病院。分娩予約金も納め、ここで産む気マンマンだった。

 

エコー検査の頻度は産院によって様々なようで、長男の時は結構な頻度で行っていたが、この産院は全妊娠期間中、妊婦から「エコーやって!」とお願いしない限りは3回行われる(ちなみに、逆子になっていた為、私は+2回エコーをした)。今回のエコー検査で性別が確定するという事で、とても楽しみにしていた(まあ、前回のエコーの時に「男かな……」とは言われていたんだけど)。今までなら、先生が飛ばす軽い冗談を受け流しながら和やかに大きさ等を確認していくのだが、この日は違った。

 

先生が入念に画面を見つめている。いつもの白黒の画面ではなく、赤と青の色がついていて、心臓の拍動にあわせてギラギラと動いていた。長男の時も次男の時もこのカラーの画面を見た事がある。長男、次男の時には「きれいな心臓だね、問題はないよ」と言われたのだった。今回は違った。先生は無言でいろいろとエコーの当て方を変えたり、写真を何枚か撮ったりしていた。いつもより長い時間をかけてエコーを終えた後、私にすこし待機するよう告げて、若い先生はどこかに行ってしまった。ほとんど会話らしい会話はなかった。

 

静かになった。そばで見守っていた看護師さんにお腹を拭かれながら、私は何かあったのか、とその看護師さんに話しかけてみると「先生もママを不安にさせちゃって、困るわ!」というような事を明るく言ってくれたが、私の不安は消えなかった。

 

この日言われた事:

  • 右側の心臓が小さいかも知れない
  • 申し送りをしておくので、早急に院長先生に再度エコーをやり直してもらってください

先生も動揺していたのかもしれない。爽やか系のイケメン医師だったが、この事を言う時には結構な汗をかいていた。

 

この時点では、あほな私は事態の深刻さにまったく気が付いていなかった。ああ、忙しい時期に入るのに、会社休まなきゃならないなんて、悪いなぁ……とのんきに考えていたのだった。