夜明け前の心臓(仮)

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

フォンタン手術後・4日目【変化なし】

2017/12/17

 フォンタン手術の前のインフォームド・コンセントの時に外科主治医のBJ先生(仮名)が「今年は難しいフォンタンが多い」とこぼしていたのを思い出した。はる君もハイリスク群のひとりだろう。
フォンタン手術の術後死亡率は1%くらいだと言う。それは肺血管抵抗、肺動脈の太さ(PA index)や心臓が吸い込む力が十分強いか、などの条件がきびしいからだ。著しく基準からかけはなれた条件だったら、はじめからトライできないはずだ。はる君の数値がどの程度条件にかなっていたかわたし達は聞かなかったが、はる君の場合は肺動静脈瘻という今後の予後を左右する疾患があるため、すこし無理を押して手術に臨んだ。

経過報告

 先生が説明に来られる前に、担当の看護師さんから簡単に報告を受けた。
まず、肺血管を広げるガス、NOガスが1ppmまで減った。人工呼吸器は入っているものの、ほとんどが自発呼吸によるものだって。ただ、長時間つけっぱなしなので、痰がかなり多くなってきて、1〜2時間に一回は痰を吸い取っている。気になる胸水だが、減っていないそうだ。

 はる君、おはよう!と声をかけるけど反応はない。泣かれてもつらいけどね。呼吸以外には人形のように何の反応もしないはる君。応援している人がたくさんいるんだよって話をした。
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主治医の説明

 シマノ先生(仮名・主治医)がすぐにやってきて昨日~今日にかけてのICUでの治療について説明してくれた。

  • 胸水は1Lくらい(!)出ている
  • 日中は外科医がNOの(一酸化窒素、肺を広げるガス)増減の操作をして、NOを完全に切って問題がないか調節している
  • 開窓部はおそらく閉鎖

 やはり胸水は出続けている。酸素濃度を下げ、NOを完全にオフに出来れば人工呼吸器は今すぐにでも抜管できる。でも試しにNOガスを切ってみたところ、SpO2(酸素飽和度、基準値は100%)は70%まで落ち込んだらしい。生理的にNOを切った方が楽なのは間違いない。もうほとんど自発呼吸になっているのに、NOが切れない。フォンタン手術後には胸水が出やすいとは聞いていたけど、わたし達素人にはわからない。

 日中覚醒している時もあるらしい。もう手術から4日が経過しているので完全に鎮静してはいないんだね。グレン手術の時には5日目でICUを抜けたようだ。
www.calmin.org
 もしNOが切れるならば、今日中に人工呼吸を離脱できる可能性は残っている。

 シマノ先生が「順調です」と言う時は本当に順調だから、その言葉を待っていたんだけど今日は無かった。シマノ先生はわたし達家族に寄り添いつつ、ロジカルで簡潔に説明してくれるから夫とわたしのシマノ先生に対する信頼はすごく厚い。
はる君のくちびるが乾燥によるものなのか、皮がむけそうになっていた。ICUの今日のはる君の看護師さんに保護をお願いしたら、こっちが恐縮するくらい謝られてしまった。シマノ先生の話が長いなら、長い時間をかけてわたし達に説明をしたいってことだとぼんやり思っている。

はる君、また明日ね。